ガソリンスタンドでの中古車販売からわかること

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ガソリンスタンドでの中古車販売からわかること

ガソリンスタンドでの中古車販売からわかること

 あなたはガソリンをどこで入れていますか?大きなガソリンスタンドですか?地元にある昔ながらのスタンドですか?ガソリンスタンド全体を見渡してみると、ここ数年でかなりの変化がみられます。小さな地元のスタンドは廃業が多く見受けられます。大きなスタンドでも、何度もブランドが変わったり、セルフになったりと、ひと昔前とは違った感じになってきています。全体的な需要を見るなら、少子高齢化と車離れが進んでいるという現実があります。車はハイブリッド化が進み、どんどん燃費が良くなっている、ということは、必然的にガソリンの需要が減っています。このような厳しい状況の中で、ガソリンスタンドは何とか生き延びようと、様々な方法を模索しています。一部にみられるスタンドは、藁にもすがる思いで中古車販売のフランチャイズに加盟し、中古車を並べています。本来スタンドは、油製品の販売と、オイル交換やワイーパー取り替え、タイヤ交換やバッテリー交換などの軽整備とで利益を確保しています。それが理想の経営ですが、インターネットの発達で様々な情報が溢れかえり、自分で安いタイヤやバッテリーを買い、取り付けだけを量販店に依頼する人などが増えているのが実情。ガソリンスタンドは、この先普通に経営していては、先細りになることが目に見えています。また、2011年2月に施行された消防法改正によって、40年以上前に埋められた地下タンクの改修が義務付けられました。スタンドにはレギュラー、ハイオク、灯油、軽油と、最低でも4つの地下タンクがありますので、これらを全て改修するとなると、スタンド経営者にとってはかなりの負担になります。高齢化が進んでしまい、後継者もいないスタンドは、改修の費用が捻出できず、廃業に追い込まれてしまいます。一方、若い後継者がいて、何とか頑張ってみようと模索しているスタンドは、以前では考えもしなかった中古車販売に乗り出しています。どうしてスタンドで中古車を?と思う方が多いと思いますが、全ては、スタンドが抱える構造的問題に要因があります。

上手く行くのか?

 中古車店を開業しようとすると、いろいろな初期投資が必要になります。スタンドで中古車を販売する場合は、敷地はあらかじめある訳ですから、この点では有利に展開できます。しかし、中古車販売はそれほど簡単な商売ではありません。あなたは車が欲しいと思った場合に、どこで車を買いますか?価格が安くて程度のいい車があればどこでもいい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、私たち日本人は高額な商品であればあるほど、きちんとした、信頼のおけるお店で買いたいと思うものです。都市部や地方都市でも状況は違うと思いますが、そう簡単に車は売れるものではありません。仕入れた車は売れてはじめて商売成立となります。売れなければ、フランチャイズに払うお金を含め、様々な経費の支払いが必要になりますので、益々経営を悪化する事にもなりかねません。

頼られる存在になることが大切

 ガソリンスタンドは、私たち車を使っている者が定期的に立ち寄る場所です。また、大きな利点として、どれほど小さなスタンドでも、ピットがあり、軽整備ができる環境が整っています。給油する顧客との信頼関係を築き、何でも任せてもらえるようになることが大切です。ガソリンスタンドだからこそできること、街の中古車屋さんではなかなかできないことを見つけ出し、積極的、かつ、しつこくないアピールを続けることが大切です。日本の車には車検という制度があります。車検は私たち日本人にとって車の存在を見直す、またとない機会です。この車検制度を上手く利用して、ゆくゆくは代替えに繋げていくことも一つの方法でしょう。

まとめ

 私たち日本人は、都市部を除いて、少子高齢化という大きな問題を抱えています。あなたには今、お世話になっているスタンドがあるでしょうか。実はそのスタンドも、裏を返すなら廃業してしまう可能性を抱えているのです。灯油が買えなくなってしまうと、冬場に困る人も出てきますし、ハウスの燃料が確保できなければ、農業も成立しません。これからの時代は、地域が一体となって経済を考えていかねばならない時代になりつつあります。車は買いたいところで買う、というのが当たり前なのかもしれませんが、もし、スタンドで車を販売している所があるなら、一度は声をかけてあげて下さい。

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