車の原価 新車の原価 中古車の原価はいくらだと思いますか?

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車の原価 新車の原価 中古車の原価はいくらだと思いますか?

車の原価 新車の原価 中古車の原価はいくらだと思いますか?

あなたは何かを販売する仕事をしていたことがありますか?その時、その商品の原価を意識したことはあるでしょうか?商品にもよりますが、厳しい管理の会社の場合、商品に対しての原価意識を持つようにと言われることがあります。この原価を自動車に置き換えてみると、いろいろと面白い事がわかるのですが、自動車と一言で言ってもいろいろな状態があります。こちらのコーナーでは、新車と中古車とに分けて、車の原価について考えてみたいと思います。

新車の場合

原価と一言で言っても、様々な見解があります。工場から出荷されるときの状態や、純粋にゴムや鉄などの製造原価など、細かく語るといろいろあります。日本はもの作り大国ですので、この辺りの意識は世界水準から見てもとても高いものがあると言えるでしょう。そのような中で一般論では、大量生産の工業製品の原価は12%以下、と言われています。仮に300万円の自動車があるとするなら、製造原価は36万円ということになります。そして、メーカーは販売価格の3割を利益として得ると言われています。販売価格が300万円の車なら、90万円の利益を得るということになりますので、工場から組み立てられて出荷された時には210万円です。どこの数字を原価と見るか、ということになると思うのですが、仮に製造原価だとするなら、私たちが考えているよりも、はるかに、かなり低い額となります。

登録キャンセル車の原価から

私はかつて、中古車の原価を扱う部署で働いていたことがあります。当時は組織の見直しなどがあり、名前負けするほどの手薄な組織でした。会社に泊まり込まなければ処理ができない程の業務を押し付けられ、厳重に抗議しましたが、会社の方針だから仕方ないんだ、と上司に説得され、私は課長職位までの権限の仕事を「させられて」いました。滅多にありませんが、一年に数台あるかないかの「登録のキャンセル車」が出ると、車両業務部の偉い人が中古車へと振り替える価格を決定して、平社員の私の所に直接持ってきてくれていました。当時から、完成検査が切れて持ち込み車検をしてナンバーだけを付けたような車だとか、試乗車、サンプルカー、と呼ばれる車も振替が行われていましたが、これらはリース会社を通っていたので、全く価格設定が違っていました。この価格を思い出すと、やはり先ほど書いた位の価格だったかな、ということを思い出します。中古車として振り替えられる額としてはかなり安いので、これをきちんとした価格で販売すると、かなりの利益が出たのを思い出します。

中古車の原価

例えば中古車の展示場で25万円程度で販売されている車があるとします。これらの車の原価はいくらだと思いますか?私はディーラーの中古車販売の現場にもいましたのでよくわかりますが、この価格帯の車の原価は解体車と同じ、千円です(私が行っていた時代のお話ですが)。仮に販売できたとすると、外装を修理したり、車検整備をしたり、保証を付けたり、いろいろと費用がかかってきて、最終的には10万から15万程度の利益が見込まれればいい、という考え方の価格設定です。もちろん、ディーラーですからきちんとした整備をし、油脂関係も取り換えをして、その上で保証をお付けするという万全の状態でのお渡しとなります。古いからと言って手抜きはできませんので、原価が千円でも、店頭に並べて販売するとなれば、この位の価格になってしまうのです。

相場

自動車ディーラーの場合は、販売する価格の設定に、それほどの融通を利かせることができません。また、特殊な車を販売することも滅多にありません。特殊な車というのは、古いがゆえに価値が上がっている旧車と呼ばれるジャンルの車や、スーパーカーやキャンピングカーなどの車のことを言います。これらの車は市場の相場に従って、販売価格や買取価格が設定されています。ということは裏を返すなら、ディーラーで価格が付かなかったあなたのお車が、もしかすると他のお店では評価してもらえる可能性があるということです。車の原価が、皆様のお考えになる以上に安いということはお判りいただけたかと思いますが、買取の価格まで安いのはいけませんよね。ディーラーで価格が付かなかった車でも、専門の買取店では価格が付くというケースは沢山あります。もしあなたが、今の車の査定額に納得していないのなら、一度こちらで、あなたの車の価値を確認してみて下さい。

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