ゆうパック+ゆうパック = クロネコヤマト ヤマト運輸一台でゆうパック2台分の仕事?

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ゆうパック+ゆうパック = クロネコヤマト ヤマト運輸一台でゆうパック2台分の仕事?

ゆうパック+ゆうパック = クロネコヤマト ヤマト運輸一台でゆうパック2台分の仕事?

私は以前、佐川急便でセールスドライバーをしていたことがあります。当時とは取り巻く状況は違えど、仕事内容に相違はないと思います。私は時々ですが、郵便局から荷物を出荷する事があります。荷物の性質上、郵便局からでなければ送れない荷物なので、競争がありません。このコーナーは、配達、集荷と荷物を扱う業界全般の現実を知っていただくために書いています。決してどこの会社がどうのこうのと批判するものではありません。(言い回し的にそうなってしまうかもしれませんが、根底では批判するつもりは全くありません)私が以前、セールスドライバーとしてやっていた、心がけていた事、荷物を出す側の荷主となって感じた事、会社ごとにこれ程にも環境が違うという事、そして一番お伝えしたいのは、皆様がインターネット等でお求めになった品物が、指定通りに配達されるのには、これ程までに業界の努力があるのだということを知っていただければと思います。

夜の8時30分なのに

昨日私はダンプでの仕事を終えて自宅に戻り、ひと息ついた後に食事をし、その後やけにのどが渇いてきたので、150円を握りしめ、炭酸飲料を買うべく近くの自販機まで行きました。時間はすでに夜の8時半を過ぎていました。自販機の前に到着し、どの炭酸にするか悩んでいると、グリスが少し足りない感じの独特の板ばね音を奏でながら、屋根高の2tトラックが私の後ろを通過して行きました。こんな時間にどこの会社だ?と、本能的に振り返ると、思わず「あ~お疲れさん」と声に出してしまいそうになりました。クロネコヤマトさん、ヤマト運輸さんのトラックでした。以前はトヨタのクイックデリバリーが活躍していましたが、これは2011年に生産が終了してしまったようですね。最近は箱型の日野デュトロ、ヒノノニトンが増えているような気がしています。このトラックが、自販機でストロングコーラを選択した私のちょうど後ろを、よろよろと走って行ったのです。時刻は夜の8時半過ぎです。クロネコヤマトの宅急便には20-21時指定という時間指定メニューがありますので、この時間でもデフォルトで配達があるのでしょう。

翌朝の6時過ぎには会社に出勤する

ドライバーは最終の配達を終えると会社に帰ります。おそらく発送の荷物、集荷は、あらかじめ営業所に降ろしてあるか、他の車とドッキングしてもらっているのだと思います。ドライバーは配達を終え、車庫に帰っても、すぐに家には帰ることができません。代引きで集金したお金を入金したり、伝票を整理したり、不在荷物の翌日以降の連絡を確認したり、いろいろとやることがあります。会社や時期によっては、発送まで手伝いをする場合もあります。そうなると、事務所を出るのが早くても夜の10時とかになってしまうのです。そして翌朝、朝の6時から遅くても7時位には会社に出勤して積み込みをします。皆さまご存じのとおり、荷物には一つ一つバーコードが付いていて、そのデータは全て入力され、インターネットに公開されていますので、完璧な仕事が求められています。配達を終えて昼にいくらかの休みがあるのだとは思いますが、あっても数十分でしょう。配達エリアにドライバーが持つ携帯電話が紐づけされている地域もあるようですし、これはもう、大変だと思います。少なめに計算しても、朝の7時から夜の9時半で30分休憩できるとしても14時間労働です。

ゆうパックの場合

これに対して、郵便局のゆうパックの場合は、私の住んでいるエリアの場合、同じことを2人で担当しています。一人目は朝の積み込みから14-16時指定の配達を終え、同じ時間の集荷を済ませて会社に帰っているようです。次の人は、一台目の不在などを引き継いで、夜の9時過ぎまで配達するようです。集荷依頼も18-21時の間、という時間があります。これなら一時間休憩が取れて、労働基準法に抵触しないシフトが組めると思います。

無理なお願いはできない

先日、私も連続ダンプ仕事の合間にどうしても出荷をしなければならなくなり、ダメを承知でゆうパックの集荷依頼で無理をお願いしてみました。私も佐川急便で経験がありますが、「最終で」という依頼はよくあり、業界的にこれは当たり前だと思っていました。これを今回、荷主として、日本郵便のゆうパックの集荷でお願いしてみました。依頼は「局に帰る前、8時半過ぎならいつでもいいので、寄ってもらえませんか?」と下手に出たつもりでしたが、見事に叶いませんでした。インターネットに公開する文章ですのでここでやめておきますが、以前の私たちが普通にしていたことが、日本郵便のゆうパックではできないんだな、と思いました。本来はこれが労働の姿なのだと思いますが、ヤマト運輸さんと日本郵便ゆうパックさんとの労働環境の差は、このページの表題の通りかなりあるなと思いました。私たちは宅配のサービスを当然の如く利用していますが、これはこのように、労働基準法スレスレの業界の努力と、そして何より、現場で頑張るドライバーさん達の頑張りの賜物であることを忘れないようにしたいものです。このような背景もあり、私は受け取る荷物や差し出す荷物に、時間を指定することが未だにできずにいます。仕事とはいえ、運転手さんがかわいそうなのです。

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