旧車の維持費はどの位かかるのか?

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旧車の維持費はどの位かかるのか?

旧車の維持費はどの位かかるのか?

昭和53年式は旧車ですか?

バイクでは顕著な傾向がありますが、自動車でもここ最近、旧車にスポットが当たることがあります。世界に誇る自動車生産王国日本ですが、クラッシックカーに関しては、歴史やイベントなど、アメリカに比べるとそれほど盛んではないように思います。やはりそれには、日本人ならではの気質と、旧い車ならではの特徴とにミスマッチがあるのかもしれません。旧車を見た時の、あの衝撃は何ものにも代えがたいものがあります。当時の状況や歴史が、車と共に刻まれているという方も多くいらっしゃることでしょう。こちらのコーナーでは、実際に昭和53年式の車を維持している私が、日本で旧車を維持するために必要な事などを中心にお伝えしたいと思います。

好きじゃなきゃやってられない

本当に心の底から車が好きでなければ、旧い車を長年にわたって維持することはできません。とにかく大前提として「古い」のですから、その辺りを走っている車とは根本的に質が違うのです。壊れて当たり前、直すのが楽しくなるまで極めれば一人前です。というのは冗談ですが、私も何度も何度も修理に苦しめられ、その都度大きなストレスを感じながら乗り越えてきました。一度壊れると重症になる場合もありますので、やはりどうしても、車生活圏でお暮しの方の場合は、もう一台、メインで乗ることができる車を所持することが理想です。私もこれ一台ではなく、やはり家族で出かけるときの乗用車を別に所有しています。普段はカミサンが、パート通勤と買い物に使っています。

考えられない場所が壊れる

旧車は、新車や10年15年のレベルでは、到底壊れないようなところが壊れてきます。例えば、私の車は助手席こそついているものの、助手席にカミサンを乗せて走ることができません。実はカミサンの体重が…、というのはウソですが、椅子を固定している辺りの鉄板の腐食が激しく、固定こそ何とかされてはいるものの、体重を支えることはちょっと危険かもしれない、というレベルで、鉄板が腐食しているのです。また、ギャップを乗り越えると、頭の上から鉄粉が降ってくることもあります。助手席のドアは開きませんし、錆でウインカーがぷらぷらだし、と、普通の車では考えれない状況が襲い掛かってきます。普通なら「修理すればいい」ということになるのですが、かなり重篤な箇所もあるので、修理に出すといくらかかるか、想像もつきません。乗用車を2台、なんとか維持するのが精一杯で、修理代まではお金が回らないのが現状です。完全にレストア済みの車であっても、その後20年30年乗り続ければ、やはり車に痛みは生じてくるでしょう。できれば屋根付きのガレージで、丁寧に保管してあげたいものですが、なかなかその環境下にある方は少ないのではないかと思います。

部品と修理の悩みが尽きない

例えば古いスカイラインやフェアレディーZなどの場合、MTであることが多いと思います。必然的にクラッチマスターシリンダーや、レリーズシリンダーなどが構造上付いています。これらは、かなり頻繁に使う部品で、結構壊れます。オイルが漏れていると車検に受かりませんし、クラッチが切れなくなれば、路上故障でレッカー移動してもらうようになってしまいます。この部品は車種によっても違いますが、かなり高値で取引されています。私の乗っている車は、元々海外での台数が多かったので、外国に結構部品があるのが救いです。車種によっては、国内で手に入れるよりも、海外から部品を調達した方が安くて簡単な場合もあります。これは、あなたが乗る車種によって変わってきます。インターネットの発達によって、海外の個人から直接部品を買うことも簡単になっています。でも、全てが英語のサイトで、英語を使って注文しなければなりません。人によってはハードルが高くなってしまうかもしれませんが、日本車は世界各国に輸出されており、海外では日本よりも長く車を使う関係上、部品の手配は日本に比べるとそれほど難しいものではありません。ただ、少し時間がかかります。

何が高いのか?

 結局は修理代、部品代です。税金は若干高くなりますが、驚くほどのレベルではありません。壊れてしまった時に、部品が果たしてあるのか、あったとしたらいくらなのか、そして取り付けの工賃はいくらなのか、というのが、常に頭を悩ませる大きな問題となります。今はSNSなどが発達していますので、以前よりはかなり環境も整ってきていると思います。その気になれば何とかなります、と言いたいのですが、壊れる箇所によっては、致命傷、100万単位の修理になるケースがあるかもしれません。そんなことも頭に入れながら、それでもやっぱり車が好きで、死ぬまで一緒にコイツといたい、と思うのであれば、是非とも旧車に挑戦なさって下さい。ちなみに売却時は、かなり叩かれてしまうことを覚悟しておきましょう。旧車は、かなり特殊な価格体系になっていますので、一度買ったらもう、売れないと思っておいた方がいいと思います。

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