車買取業者とディーラー査定 価格が違う理由を分かりやすく

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車買取業者とディーラー査定 価格が違う理由を分かりやすく

車買取業者とディーラー査定 価格が違う理由を分かりやすく

 車買取業者とディーラーの査定とは値段が違うとよく言われますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?実は私はディーラーの中古車センターで働いていましたが、はじめの二年間で知らぬ間に業販の仕組みを刷り込まれていました。二年後に転勤し、一緒に仕事をすることになった上司に「おまえは何だ!」と言われ、ディーラー査定の何たるかを理解するに至りました。私がどのような経験をしたのか、お話してみたいと思います。

業者販売出身のセンター長

 私が入社早々配属された先の上司は、業者販売、いわゆる業販出身のセンター長でした。実際に事務所にはコミッションの営業が二人いて、電話で商談をしていました。私は高校を卒業していきなりこの電話を聞く事になったのです。その内容はいろいろと面白いものがありました。一つの例として、そのセンター長は当時人気のマークⅡ、GX61、ハードトップの白を崇拝していました。当時は全く人気のなかったとされるツートンと白とでは、10万円値段が違うんだ、と、私たちは教わり、実際に展示場へ掲示する価格も、白の場合は10万円、指示価格から高く表示していました。私は入社してこのセンター長にいろいろと教わっていましたので、マークⅡの白はツートンに比べると10万円高い、という認識になっていました。私はそのような環境の中で2年を過ごしたのち、新しくできたマイカーセンターに転勤となりました。当然上司も変わりました。

カーセンサーでの問い合わせ対応

 当時カーセンサーへの掲載が始まったばかりで、新しい号が出ると、結構電話がかかって来ました。その電話対応は私たちの仕事でした。受け答えの中で、お客さんからマークⅡの色と価格の関係を聞かれましたので、私はすかさず、「はい、白は人気がありますので、10万円程高くなりますね」と電話口で言いました。それを聞いた新しい上司は私に向かって「おまえは何を言っているんだ。色で値段は変わらないんだぞ」と言いました。私は以前の部署でそのように教わったと言いましたが、これからはその考え方はやめて、色で値段を変えることをしないように、と、新しい教えを受けることになったのです。

どちらが正しいのか?

 果たしてどちらが正しいのでしょうか?正解はどちらも正しいと言えます。白は10万円高いんだ、と言った上司は、根っからの商売人です。白は高いという相場を知っているので、私たちにもその情報を刷り込みました。決して間違いではありませんが、この考え方は業者の考え方です。一方で、色で値段は変わらない、と言った上司は、ディーラー査定を基本に則ってしっかりと行っている上司です。基本的に、ディーラーの査定は車の色で10万円も価格が前後する事はありません。あなたが車を買い取りに出して高く売りたいと考えた場合はどうすればいいのでしょうか?場合によってはディーラーに下取に出した方が高い場合もありますが、基本的に人気があるからと言って、大きな価格の上乗せは期待できません。殆どの場合、買取業者に買い取りをしてもらった方が高くなるという現実があります。

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