ダンプカーの事故 起こしてはいけない事故の数々

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ダンプカーの事故 起こしてはいけない事故の数々

ダンプカーの事故 起こしてはいけない事故の数々

 事故を起こしたいと思って起こす人はいません。でも、ダンプカーでも事故は起きています。こちらのコーナーでは実際にダンプカーで起きてしまった事故をご紹介します。同じ事故を起こさぬよう、今後の参考になさって下さい。

落ちる

 ダンプカーは、積み込みの際はオペさんが頼り。バックの際にはオペさんに誘導してもらいます。積み場ではそれ程ではないかもしれませんが、やはり事故は現場の方が起こりやすいようです。土を盛る際、時として崖すれすれのかなり危ないラインまでバックすることがあります。これは思いのほか危険で、鉄板が敷かれていないなどは論外、土で固められているだけの箇所は、落ちるものだと思ってバックした方がいいです。とはいっても鉄板もなく、バックしなければならない場合は、慎重にバックするようにしましょう。同僚はオペさんの指示する所まで下がり、ダンプアップした際に約1メートルほど下に、後ろから落ちました。フロントタイヤが完全に浮き上がってしまい、亀状態になり、オペさんに何とかしてもらおうとするもののどうにもならず、結局は同僚にワイヤーで引き上げてもらいました。この時この車は頭が完全に持ち上がってしまった事から以降調子が悪くなり、エアを噛むのか、エンジンのかかりが悪く、現在も立ち直ることができていません。ダンプアップする際は、かなりエンジンをふかして景気よく行きたいものですが、そうすると軸である後輪に、大きな負担がかかります。ダンプアップはエンジン回転数に留意して、できるだけ慎重に行うようにしましょう。

シートのしまい忘れ

 ダンプカーには自動シートと呼ばれる、荷物の落下防止のシートがあります。積み場の山に入った際に開き、荷物を積み終わった際に荷物が落下しないように閉じ、一般道に出ます。このシートは運転席から操作ができるようになっています。ダンプカーの積み込み時間は現場によってそれぞれ設定されていますが、冬の朝6時位だと、まだ辺りはかなり暗いものです。現場によっては、かなりせかされるような形で出発することもあります。朝6時に積み込みを終了し、慌てて出発した同僚は、左側の自動シートを完全に閉じないままで走行してしまいました。当時、朝は暗く、目視では自動シートが開いていたことは確認できなかったようです。そのまま一般道に出て、国道に入る前のNTTの電柱に、自動シートを接触させてしまいました。思いの外被害は大きく、回線復旧までにはかなりの時間を要しました。

逆突

 積み場は基本的に山ですから、平らであるとは限りません。そして、朝の打ち合わせの際には、ドライバー皆が車を降りるという状況になります。この時にエンジンをかけっぱなしにしたいあまり、ギアを入れずにサイドブレーキだけで停車させてしまうと、車によってはサイドブレーキが甘く、自然に後退してしまい、逆突事故を起こしてしまうことがあります。追突される側に人が乗っていればクラクションで教えることもできますが、皆が車を離れてしまう際には注意が必要です。歯止めをせよと指示はありますが、コンプライアンスが緩い山も多く、歯止めはなかなか徹底されないのが現実です。逆突や自走では、人がダンプとダンプの間に挟まれて、亡くなっているケースもあります。ダンプは空車でも自重がありますので、車から離れる際にはきちんと歯止めをすることを徹底しなければならないでしょう。実車で逆突してしまえば、その破壊力はかなりのものとなります。キャビン交換レベルになることもありますので、くれぐれも注意したいものです。

滑りやすい路面で

 特に朝一番では、現場への道を覚えるために、前の車にビッタリとついて走るダンプもあるでしょう。いけないとはわかっていても、信号はぎりぎりでの通過になるケースも少なくありません。信号で前の車に離されないように、前の車との車間距離を詰める必要に駆られてしまうものです。普通の状況でもかなり危険ですが、これが少し濡れた路面だと、更に危険度が増します。現場が中止になればいいですが、そうでない場合、濡れた路面での無理は禁物です。私も同僚も、何度も危ない思いをしています。車の特性やタイヤの残り溝、ブレーキの利き具合などを理解して、安全な車間距離で運行したいものです。(希望ですが…)

荷物の事故 石が挟まる

 現場、積み場にスパッツがあればいいのですが、どこの現場にもスパッツが完備しているとは限りません。今の世の中、ダンプカーはかなり厳しい目でみられていると自覚しましょう。引っ張る、とよく言われますが、道路に土の跡を残してしまうことは、今の時代、ご法度となっています。あまりにもひどい場合には、掃除をさせられることもあります。特に雨の日は注意して、現場監督の指示をしっかりと仰ぐようにしましょう。必要であればタイヤを洗うなどの措置をしてから出発するのが望ましいですね。また、ダンプカーはその特性上、砂利道や比較的大きな石ころの上を走る場合も多くあります。その際に、タイヤに石が挟まることはよくあることです。オペさんに教えてもらうとか、同僚に教えてもらうとか、自分で発見するとかができればいいのですが、石が挟まったままで一般道に出てしまうと大変危険です。最悪の場合は、石を道路に落とすことになりますので、注意するようにしましょう。

荷物の事故 後ろ蓋が開いたままで走ってしまう

 これは絶対にあってはなりません。運転手、オペさん、監督、携わっている全ての者で防がなければならない事故です。先日もありましたが、後ろの蓋のロックがされていない状態で走り始めてしまうと、ギャップで荷物を道路に落とすことになります。現場や地域住民に多大な迷惑をかける結果となりますし、場合によっては掃除も必要となりますので、金銭的にもダメージが大きくなりかねません。運転手は、走っていて少しでも通常と違う音や感触があったなら、迷うことなくダンプを降りて確認することを徹底しましょう。オペさんも大変だとは思いますし、皆さまきちんとされているとは思いますが、積み込みのダンプの蓋がきちんとしまっているか、その都度確認の再度の徹底をお願いします。

厳しい世の中になっています

 現場はかなり厳しい状況になっています。一度事故を起こしてしまうと、その現場には出入り禁止となる場合も多くあります。常に注意をして、決して油断することなく、日々の業務にあたって行きたいものです。少しでも普段と違う状況があるなら、後回しにせずに、すぐに確認することを徹底しましょう。ダンプカーは同じことを何度も繰り返す仕事ですので、ともすれば注意が散漫になりがちです。個人個人でいろいろと工夫をして、常に一定レベルの意識を保てるよう、努力をしましょう。今日もご安全に、安全第一で運行にあたりましょう。

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