運送会社の班長の役割と現実 向いている人はどんな人? 給料はいいの?

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班長は町内会の役員のようなものです

運転手は一人

 運転手になった人の言葉に、「運転手は車庫を出てしまえば一人だから気楽なんだよね」というものがあります。果たしてこれは本当なのでしょうか?私の経験から、運転手は一人ではないという現実をお伝えします。

運転手もサラリーマン

 例えばダンプカーを自分で買い、仕事をしている人がいます。この人たちは一人親方とも言われ、個人事業主です。一方で、会社に所属し、会社の車を使って仕事をしているのなら、その方は会社に所属するサラリーマンです。サラリーマンとは何かと言うと簡単です。会社にいるときには、会社の決まりに則って仕事をしなければなりませんし、その他の場合でも、会社の決まりがほぼ絶対となります。会社の言うことに従わなければならないのが、サラリーマンです。

サラリーマンは組織

 サラリーマンは人間の集合体です。組織です。組織には指導者が存在します。その指導者は、会社なら上司、運送会社なら配車係だったり、班長です。この班長というのがくせ者です。班長って何なのでしょうか?

チームのまとめ役

 運送会社は、様々な運転手が集まっています。仕事は違うとはいえ、根本的には同じ人間です。それらの人たちをまとめなければ、会社として上手く行かない場合が出てきます。ですから、配車の命令の他にも、秩序を保つための「現場の」命令系統が必要になります。その権限を与えられるのが班長です。

班長をやってくれ

 私は前の会社で班長をやってくれないかと言われていました。でも、とても嫌でした。それ以前に、組合の分会長をやらされ、休みを返上して同僚のみんなのために会議に行っているのに、同僚からは協力の姿勢が見られなかったからです。順番でやろうと提案しても皆嫌がります。それなら仕方ないと受けた訳ですが、例えば就業後にオルグをやるから集まって下さいね、と言っても、帰る人はあれこれと理由を付けて、必ず帰ってしまいます。組合活動ならまだしも、この非協力的な同僚を現場でまとめることなど、できるわけがありません。結局私はこの会社を退職しましたが、口には出していなかったものの、このような名誉に乗っかっただけのただ働きのシステムがとても嫌でした。地域で言うところの町内会の役員のようなものですが、意識の高い人に強制し、それに対してその他の人が非協力的な傾向が、前いた会社にはありましたし、今の会社にもあります。どこの世界でも人間が集まれば同じだと思います。

指導力

 班長は同僚に対して、時には強い指示を出さねばなりません。また、悪いことが行われているなら、勇気を持って注意しなければなりません。当たり前のことですが、普通に毎日を暮らしていると、なかなかできないものです。

こんな会社のために

 現在お世話になっている運送会社は、例えばタイヤ交換をしても、オイルとオイルフィルターをオイルまみれになりながら交換しても、その分の時間給は出ません。残業の計算も曖昧です。私は何度か事務方に問い詰めたことがありますが、どう頑張ってもこの会社は変わらないことが判りました。大手の会社は、会社が出勤しろと命令した時間から拘束時間を計算するものですが、うちの会社は、現場に着いて業務がスタートした時間からの計算です。日給月給ですから、残業代が出るととても助かるのですが、今はもうあきらめています。今の会社でも班長云々の声が聞こえる時がありますが、絶対に嫌です。こんな会社のために、自らを犠牲にする事はできませんし、その必要はないと思っています。

性格

 私は運転手にしては変わっています。決して自慢するのではありませんが、頭が良さそうとか、知的だとか言われることがあります。人の悪口は言わないようにしていますし、できるだけいつも笑顔でいるように心がけています。誰にでも公平に接し、時にはアドバイスをして上げることもあります。これが班長なのかもしれませんが、私は班長という肩書きを背負うのがとても嫌です。性格的に押しつけられる感じがありますが、今のこの会社では、やる気はありません。

班長手当

 大事な事を言い忘れました。今所属している会社では、班長になると月に二万円の手当が支給されます。この手当が、役職に見合うかどうかは微妙な所です。私は個人的には、見合わないと思っています。

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