トラックのオイル漏れの数々

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オイル交換

オイル漏れは時々あります

 長年トラックに乗っていると、様々なトラブルを経験します。トラックが新しい運送会社であればそれ程ではないとは思うのですが、私がこれまで所属してきた会社は、トラックをとても大切にする会社でした。しかし、オイル漏れは発生してしまいます。今回は私自身が経験したものや、友人が経験した物など、オイル漏れにまつわるお話です。これからトラックに乗ってみようと思っている方や、実際に乗用車やトラックでオイル漏れを経験された方、誰にでもそのトラブルは降りかかる可能性があるということと、きちんと対処すればあなたの車は再び活躍できるということをご理解いただければと思います。

よくあるオイル漏れ フィルターから

 運送会社によって違いますが、自分のトラックを与えられ、メンテナンスを任される会社があります。このような場合は、タイヤやオイルなどまで、自分で管理することになります。当然オイル交換は必須で、半年に一度はオイルを交換し、一年に一度はフィルターを交換する、というようなサイクルで、オイル交換をするようになります。オイル交換の際にはフィルターも取り替えればいいのですが、これが大型車の場合はかなり面倒臭い作業になります。会社によってはオイルピットなどの設備が充実している所もありますが、ない場合もあるでしょう。このオイル交換時、フィルターの締め付けが甘かったり、パッキンが上手くあたっていなかったりすると、オイル漏れが発生します。私も後輩に教えながら、オイルとオイルフィルター交換の作業を完了したものが、翌日の運行で漏れてしまったケースがありました。これは、後輩が「新しいパッキンがありません」と言うので、仕方なく交換せずに組み付けたのですが、やはりダメでした。ちなみにそのオイルフィルターは、彼の前の担当者が取り寄せはしたものの、全く作業をしておらず、トラックの中に長年放置してあったものです。とにかく、トラックのオイルフィルターの交換作業は始めるまでにかなりの覚悟が必要ですが、気持ちだけではダメで、正確な作業が求められます。

便利なコックも

 オイル交換の作業性を良くするために、オイルコックチェンジャーという部品があります。通常はメガネレンチでドレンを回しますが、オイルコックチェンジャーに取り替えると、メガネレンチで強い力を加えることなく、簡単な操作だけで手や服を汚すことなくオイルを抜くことができます。これはとても便利なのですが、友人はダンプに乗車中、このコックが足場の悪い現場の土に干渉してしまい、オイル漏れを起こしてしまいました。工場の担当を呼んでの対応となりましたが、現場に迷惑をかけることになりますし、ダンプの給料が歩合の場合なら、走った回数分しかお金は貰えないという事態になります。足場が悪い、ぬかるんだ現場に出入りする仕事をする場合は、注意する必要があるでしょう。

エンジンから吹き出した!

 これは私が実際に経験したオイル漏れです。先頭を走っている先輩から「積み場から誰かオイル漏れしていると連絡が来たので、皆に確認するように連絡してくれ」と電話がありました。まさか私ではないよなと、一応下回りを確認すると、何とぽたぽたとオイル漏れしているじゃありませんか。現場の入り口にダンプを停め、整備の人に来てもらい、原因を調べましたがわかりません。オイルをつぎ足して、何とか自社まで帰り、その日の夜に原因が判明しました。大型車のエンジンには様々な配管、パイプがありますが、その中の一本、8ミリ位の配管が壊れており、その配管の破れた部分から、オイルが、それこそピューピューと吹き出していました。トラックは当時メーター読みで40万キロでしたが、もしかすると一回転していたかもしれません。部品を取り替えてオイル漏れはなくなりましたが、そのトラックはその後も不調が相次ぎ、ついにはエンジンがかからなくなって廃車となってしまいました。しかし、パイプから漏れていたとは驚きでした。こればかりはどうにも予防できませんので、起きてしまったら、何とか周囲への迷惑を最小限にするべく、頑張って対処するしかありません。

結論

 オイル漏れは起こってしまうと厄介な症状の一つです。とにかく、トラックでも車でも、乗る前にはオイルの量を点検する、そして定期的にオイルとエレメント、フィルターの交換をきちんとする、私たちにできることはこれに尽きます。余裕があれば、エンジン内も見るようにしましょう。普段と変わりがなければそれでいいのです。何かおかしいと思ったなら、すぐに先輩に声をかけたり、整備の人を呼ぶなりして、おかしいと思った箇所の状態を突き詰めて考え、対処できるならすぐに対処するようにしましょう。自家用車の場合は、JAFに加入するとか、ロードサービス付きの保険に加入するなどして、万が一の際に備えるようにしましょう。
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