ユーザー車検に合格しました。 でも、注意点いろいろ。

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ユーザー車検に合格しました。 でも、注意点いろいろ。

ユーザー車検に合格しました。 でも、注意点いろいろ。

 先日陸運局に行き、直接車を持ち込みユーザー車検をしました。写真の中のステッカーを数えてみると、今回で六回目でしょうか。いや、これ以前からはじめていますし、乗用車も二回取っていますので、既に十回以上ユーザー車検をしていることになります。今振り返ってみて、ユーザー車検を「車の維持費が大変だから」と悩む皆様に積極的にオススメできるかどうかといえば、現状はそれほどでもなくなってきました。回数を重ねるごとに、精神的負担やハードルが高くなるような気がしています。その理由をご説明したいと思います。

平日に休みを取らねばならない

 段取りとして、こちらのサイトからまずは車検日を予約しなければなりません。万が一不合格になってしまった時のことも考えると、やはり第一ラウンド(朝一番でコースに入るのが第一ラウンド。午後の最終は第四ラウンド)を予約したいものです。陸運局にもよると思いますが、第一ラウンドの場合は一週間前に既にいっぱいになってしまう場合が多いようです。こちらの予約がなけば、陸運局では受け付けてもらえません。予約の入り方や、予約の仕方、突然のキャンセル分を予約する操作など、一度では理解しずらい面があります。陸運局は平日しか開いていませんので、土日がお休みのサラリーマンの方が検査を受けようとする場合、平日に休みを取らなければなりません。でも、万が一、車検に不合格になってしまうと、不合格の箇所を修理の上で、再び検査しなければなりません。起こらなければいいのですが、不合格のリスクはゼロではありません。
 第四ラウンド以外で不合格になった場合は、一日三回まで、修理をしたうえで、コースに再度入ることができます。

整備なしでは危険

 以前私の友人は、「行けば受かるから大丈夫」と言って、他の友人と一緒に車検をしていたことがありました。この考え方は非常に危険です。彼らは事前の予備検査、テスター屋さんにも行かずに、直接コースに入っていたようですが、これは大変危険です。やはり自分なりに車検の項目を点検して、自分で整備記録を書き、その上で臨む必要があるでしょう。特に私の車の場合は下回りのコンディションが合格ギリギリなので、今回も四輪をウマで上げてその下に潜り込み、下回りを点検して、その後水性のシャーシブラックを吹きました。これ以外にも自分で、マフラー穴あきを修理、右のフェンダーを鉄板とリベットで修理、左のドアノブを海外から取り寄せて取り付け、エンジンオイルとエレメント交換、を自分で行いました。何とか車検には受かりましたが、少し落ち着いたら、ブレーキフルード交換、クラッチのフルード交換、リアのだるまヒーターの修理(これは取り外して外注に出す予定)、あとは今回、三度目の検査でギリギリ合格したサイドブレーキの調整、ワイヤーが切れてしまうかもしれないので、ワイヤーを海外から取り寄せ、エンジンが暖まるとアイドリングが安定しないので、これを修理、と、いろいろとやることがあります。とにかく、自分で車の状態を把握した上で、ユーザー車検には臨んだ方がいいと思います。点検記録簿ダウンロードはこちら

独特の雰囲気

 私はかつて自動車ディーラーの中古車部門に在籍していました。他府県ナンバーを会社名義にナンバー変更したり、販売した車をナンバー変更したり、陸運局へはよく行っていました。書類の書き方は知っていますし、陸運局内でどのように動けばいいのかは全てわかっています。この陸運局は独特の雰囲気があります。デジタル全盛の今の世の中ですが、OCRシートこそ機能しているものの、やっていることはかなりマニュアルで、人の目で書類はチェックがなされます。ナンバーを返納したり、購入したりする所や、重量税、手数料の印紙を購入したり、自動車取得税を納める所など、初心者の方が陸運局に足を踏み入れると、建物が沢山あって、何が何だかわかりません。ようやく目当ての建物にたどり着いても、窓口がいくつもあって、どこに何を出せばいいのか、わけがわからないと思います。時間前に早く行っても、ギリギリの時間まで窓口では受付してもらえませんし、職員に声をかけるのは時間前ではいけないような気がします。かと言って、わからないのは不安ですし、その中で自賠責保険を更新したり、重量税と手数料を払ったり、書類を書いたりしなければならないのです。ガイドしてもらえる体制は以前に比べれば格段に整ってはいるのですが、やはり後から並ぶ常連の自動車屋さん達の存在があるので、なかなかその中に入って手続きをするのは、私が素人でしたら、かなりストレスを感じることになると思います。

受からない場合もある

 ほんのわずかなことで、車検に不合格になることがあります。例えば助手席のヘッドレストをなしで乗っている方がそのままコースに入るとアウトです。ウインカーの球が切れていてもダメです。メーター内のサイドブレーキのランプが付かなくてもだめ、ヘッドライトの光軸が合わなくてもだめ、下回りからオイルが滲んでいてももちろんダメです。下回りのゴム部品が破けていてもダメです。万が一不合格になってしまった際、リカバリできなければ、わざわざユーザー車検に行く意味がなくなってしまいます。私は十分に時間をかけて自分の車をチェックします。それに加えて、万が一の時は、陸運局近くの整備工場に助けを求めます。例えばブレーキのテストで再検査になるというような、もう一度行えば何とかなりそうな場合は、もう一度ラインに並びます。もちろん、ブレーキのテストは、事前の予備検査の工場で観てもらっているのが前提にあるからこそです。

年々、辛くなってくる

 趣味と実益を兼ねてはじめたユーザー車検ですが、私のランクル40は一年に一度の車検ですので、毎年この時期は大きなストレスを抱えることになります。今年は特に修理箇所が多く、精神的にとても辛いものがありました。かといって、修理工場にお願いすれば、自分で行うよりも5万円以上違う金額が請求されるのは目に見えています。何とか精神力を振り絞り、知恵を出して、今回も乗り切りました。今はとてもスッキリしていますが、やはりサイドブレーキとリアヒーターの水漏れが心配です。新しい車で、走行距離も少ない車なら、ユーザー車検で大丈夫だとは思います。しかし、ただ「簡単そうだから」「値段が安いから」という理由で、安易にユーザー車検を行うと、とんでもない結果になってしまう可能性があるということを、私の経験からお伝えしたいと思います。

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