大型車の排気ブレーキの使いすぎは良くないのか?
大型車の排気ブレーキの使いすぎは良くないのか?大型車には通常のブレーキの他に排気ブレーキが付いています。この排気ブレーキ、人によって使い方に差があるようですね。私が一番始め大型車に乗ったときの先輩は、「排気は入れっぱなしにしておけ」と言っていました。人によってはフットブレーキしか使わない人もいます。果たして排気ブレーキの使い方に決まりはあるのでしょうか?決まりはないにせよ、あまり使いすぎない方がいい、あるいは、使いすぎると車体に影響を及ぼすことがあるのでしょうか?私の経験を元にお伝えします。
私の経験
私の経験をお伝えします。私は現在ダンプカーに乗っています。この会社でのダンプカーは担当制ですが、今のダンプは二台目です。一台目はどうしたのか? というと、壊れました。壊れたのは高速走行時です。80キロでの走行時に段々と調子が悪くなり、エンジンから異音が発生し、やがてエンジンもかからず、動かなくなってしまったのです。修理工場の人が来てくれましたが修らず、最終的にはレッカーで車庫まで運びました。実は私はこのダンプに乗っている時、常に排気を入れていました。友人や周囲には「いつも入れておいてかまわない」という声がありますが、実際に壊れてしまうと、いろいろと考えてしまうのです。
よくないのか?
通常のブレーキ同様、排気ブレーキを常に入れておくことで、トラックが壊れるということはないのですが、これまた通常のブレーキ同様、使いすぎると良くないような感じが私はしています。あくまでも、重量物運搬のダンプ、それもおそらく百万キロを超えているような古いダンプでのお話です。私の勤めている運送会社はグリスアップに厳しく、私はかなり神経質になって、通常のグリスアップと合わせて、シャフト関係にもグリスアップをしていたのですが、最後は音を立てて壊れてしまいました。シャフトが落ちたのではありませんが、排気のブレーキの負荷が排気からエンジンに逆行し、エンジンのピストンに少しずつ負荷をかけていったような気、と言うか、感覚が私の中では未だにしています。繰り返しますがこれは私の所感であり、一般論でも取り扱いの方法でもありません。
現在の私は
今乗っているダンプは、常に排気を入れてはいません。さすがにこう思っているのですから、常に入れることができません。積載時はフットブレーキとエンジンブレーキで運転し、これでも制動力が足りないような時に限って、排気を入れるようにしています。具体的には積載時、どうしても車間を詰めて前の車についていかねばならない時や、積載時の急な下り坂などに限定して使うようにしています。現在のダンプはもうすぐ百万キロですが、調子よく走っています。
結論
あなたのトラックが新しく、また、常に最大積載量を積むような使い方ではない限り、排気の使い方に関してそれほど神経質になることはないと思います。私のように、常に最大積載量を積み、トラックも古く、走行距離もかなり伸びているようなケースの場合は、少し気を遣ってあげた方がいいかもしれません。結論としては、それほど気にする必要はないでしょうね、ということでしょうか。