ダンプ 給料の問題点
ダンプ給料の問題点をお伝えします。ダンプを所有して、従業員を雇っているダンプの会社にも様々な形態の会社があります。特に私の地元では震災需要に伴って、新しくダンプ業界に進出した会社が数多くあります。これは前からわかっている事ではありますが、震災復興関連の仕事はかなり大規模なものではありますが、いつまでも継続してあるものではなく、必ず終わりがやってきます。事実、年ごとの物量を見るなら、仕事は確実に減ってきているのが運転手である私にでもわかります。繁忙時に増え続けてきた、私たち運転手はこの先どうなってしまうのか、ちょっと不安です。
雨の日が休みだと給料はもらえない
例えば6月から7月にかけて、今年は珍しく東北地方にもそこそこの量の雨が降りました。現場によっては、雨が降ると中止になります。建設会社の社員であればいいのですが、ダンプの運転手は「中止」を宣告されると「無給」となります。これは、私が所属している会社での慣例です。朝起きて準備をし、会社に出勤してタイムカードを押し、点呼を受けて出発しても、一切手当はもらえません。行き帰りの交通費も支給されることはありません。でも、会社から中止を宣告される日が何日であろうと、社会保険関係、具体的には厚生年金と会社の保険には入ることができます。税金は計算して天引きしてくれます。私の友人の会社では、この社会保険関係も入れてもらえないと言っていました。国民健康保険で、国民年金を払っているそうです。これはちょっとかわいそうな気がします。
車の問題
ダンプは新しければそれほど故障しませんが、古いダンプの場合は、いろいろなところが壊れます。自動シートが動かなくなったり、水漏れを起こしてオーバーヒート寸前になったり、高速走行後に異音がして壊れたり、シャフトが落ちたり、板バネが割れたり、パンクしたりと、それはもう、いろいろなことが起こります。故障する可能性は、絶対的に古い車のほうが高くなります。仕事中に車が壊れてしまうと、運転手は運んだ回数分しか手当をもらうことができません。精神的な苦痛もありますし、レッカー待ちで家に帰るのは遅くなっても、午前中しか運べなければ、手当は半分です。私も水漏れとエンジントラブルと自動シートの故障など、何度も途中でリタイアしたことがありますが、家に帰るのは遅くなるのに、給料が半分というのは、慣例になっているとはいえ、改善されるべき点だと思います。
オイル交換、タイヤ交換、オイルフィルター交換
私の所属している会社は、これらの作業は運転手の担当者に任されています。自分でやらねばなりません。それなのに、その作業をしている時間の給料を申請しても、残業代として払ってもらえません。ブラック企業という言葉がありますが、もしかするとうちの会社もブラックなのかもしれません。私たちは同僚との横の繋がりや、車に対する愛着のみで、報酬をもらうことなく作業をしています。これは、社員と日給月給を比べた時のシステムの歪みのような感じです。
いつクビを切られてもおかしくない
失業保険は毎月しっかりと引き落とされています。最近では仕事がなく、休みになる回数が、全体的に増えてきています。この先、私たちダンプの運転手は、いつクビを切られるかわかりません。ルート配送でもなく、路線便でもなく、現場がなければ私たちは仕事をすることができませんので、これは仕方のないことです。ダンプの運転手は、このようにいつ終わってしまうか、いつクビになるかと考えながら黙々と毎日の仕事をこなしています。仕事があるだけありがたいというのが今の実情です。